無傅塾命名の由来

 大東流合気柔術というのは
「斬らない、斬られない、殴らない、殴られない、蹴らない、蹴られない」
というのが本旨である、と恩師堀川幸道師範が説いています。
また柔術は痛みを与え改心、反省させ、合気で以って苦しめ戒めるという。
これらの精神の因で護身術を標榜し且、当塾の強みである「合氣」を冠して「合氣護身術大東流」とし、そうして「無傅」とは技術探求目標の尺度にした、

「力を出さない、力を伝えない、何もしない」

の3つの「ない」を内包している技を内の流儀とする。
終りに「塾」とは近代日本国をつくる原動力となった人材を輩出した松下村塾(吉田松陰先生)、適塾(緒方洪庵先生)、当塾も斯くありたいと念じて塾を頂き、「合氣護身術大東流無傅塾」と命名しました。

無傳塾最高師範 飯田宏雄