無傳之合氣~21世紀は堀川幸道流の合氣之術で~

会津で生れ北海道で育った大東流合氣柔術(合気道の源流

堀川幸道師範(右)と若き日の飯田塾長

堀川幸道師範(右)と若き日の飯田塾長

「大東流合氣柔術は小柄な人でなければその奥義に達することが出来なかった。大兵肥満型は力に頼りすぎ、かえってその根本原理を崩し、害あって益なしとされていた。」

『会津剣道誌』中の『武道夜話』より

さらに大東流といえば柔術・関節技・当身技・固め技などの武田流では痛すぎるといわれ、特に女性が嫌うであろう。しかし植芝盛平が合氣道として柔の流れによって大衆に普及化した。

−植芝流−

大東流には柔術と合気柔術そして合氣の術とがあり、会津藩の殿中護身武芸御式内は合氣の術に属する。

当、無傳塾は、この武術に品性、品格、気品を備えた格式高い合氣護身術を志向していきたい。

「合氣の技」は力が要らないので老若男女年齢を問わず修行体験が出来る。したがって生涯体育として最適である。

相手につかまれた瞬間、赤子の手をつかむが如く<捻り><固め>の極めが可能である。ゆえに誰でもできるので、生涯健康維持に最適と思われる。

大衆化の第三段(波)として柔らかいが、真綿で締め付けられていく「柔の合氣」を志向していき、柔道で言うところの「柔よく剛を制す」空気投げのような柔らかい「柔の合氣」で具現化させて一般向けに広く普及を図っていきたい。(敬称略)

▼ English

Daito Ryu

Self Defense Techniques of the Muden Juku:

The Techniques.

“Even people of slight build can penetrate the secrets of Daito Ryu Aikijujutsu. This is because one who uses only muscular effort can be defeated by one who understands the principles of Kuzushi (balance breaking). In this way, it is possible for one to turn a potentially dangerous situation to one’s own advantage.”

(From: “Article on the sword arts of the Aizu Clan.” From “Tales of Bushido Told by Firelight.”)

To explain the above statement further, Daito Ryu consists of a unique collection of waza (techniques) including:

“Soft” techniques (techniques that require a minimal use of force), joint techniques, special strikes to vital points of the body (Atemi), “hard” techniques, and so forth.

The arts of Takeda Sokaku have had a long held reputation for being too “rough” and many people, especially women, disliked its practice. In particular, Morihei Ueshiba’s Aikido, as a “soft ” style, has gained a great many practitioners across the world.

Daito Ryu consists of Ju-Jutsu and also “Aikijujutsu”, which was practiced within the Aizu clan as a special type of self-defense that belonged to a group of techniques known as “O-Shiki-Uchi” (“Great teachings within the room”)

Muden Juku practices this type of Bujutsu. Training in Aikijujutsu develops a high level of self-defense ability and leads to a more refined spirit and upright character.

Because Aiki techniques do not require great physical effort to execute, men and women can enjoy its practice. It is a suitable physical practice for the very young and old.

This is possible because even the most subtle twist of a child’s hand or sudden application of a technique can overcome an attacker if one knows how and when to apply it. Because of this, Daito Ryu can be considered one of the most suitable arts for all ages and types of people.

By the time they each the level of third Dan, most practitioners are able to attain a softness and smoothness like that of silk when performing techniques. The principle in Judo that “softness overcomes hardness” reflects this level of attainment. This quality of “soft” Aiki is also good for a healthy, relaxed body.
People who train to this level can spread this “soft Aiki” far and wide.

こだわり

国民のみんなから惜しまれて引退した浅田真央さん(‘17.4.12現役引退記者会見)浅田(以下敬称略)はフィギュアスケートを日本の人気スポーツに押し上げるスターとなりました。

浅田は、好きなスポーツ選手ランキング2016年 女性で1位(錦織圭、羽生結弦に次ぎ3位)CM好感度ランキング2016年女性アスリートで1位を獲得しています。

バンクーバー五輪 金メダルの金妍児(キム・ヨナ韓国)はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ3A)の練習を断念し、連続ジャンプの美しさ、スケーティングのスピードを追及しました。そして見栄えのする賢いプログラム(多くの選手がルールを研究し、得点を稼げるプログラム)を滑りました。しかし、浅田はルールに寄り添うよりも、理想を求めた「3Aこそ自分」という姿勢はついに変わることはありませんでした。浅田は信念があり、自分のスタイルを確立したからこそ世界にインパクトを与えることができたのです。今では、浅田が追い求めた3Aが標準となる時代はそこまで迫っています。

大東流無傳塾には、五輪というオリンピックのような舞台はありません。そのため、自ら築き上げていかなければなりません。胸がドキドキ、心がワクワクする夢の舞台づくりをやり続けています。第17回友好演武大会がそれに当たります。今年は11月12日に開催されます。

大東流無傳塾の飯田宏雄は永世名人位堀川幸道師範に入門して2018年で早50年を迎えようとしています。入門当初は堀川師範の術がとても不思議にしか見えませんでした。術を掛けられた者は、身体がピーンと硬直するし、投げられた人と人同士がふっついて離れないし、且つとても苦がる様子を目の当たりにし、とても不思議な光景でありました。従来の見方であれば、力を出し投げつけて、人と人を引っ張ってきてふっつけるとか、重ね合わせるとかになるはずのものが、何もしないのに自然とそのような状態になるのはとても神秘的に映ったものでした。

武術・武道はどうしても強さを求めがちになるものです。堀川師範の術はお茶を点てる所作かあるいは日本舞踊の舞の如くの動きであります。それは力を出さないとても柔らかくてしなやかな所作(動き)でありました。飯田宏雄は念仏を唱える如くに堀川幸道師範の所作の如く所作の如くのイメージを追うばかりでした。この様な気持ちで日々稽古しています。

その結実が2014年3月22日に撮影された「座取合氣絞三人捕」です。無傳の心であり「力を出さない(力がぶつからない)、力を伝えない、何もしない。」これを「無傳の合氣」と命名しました。これは合氣体の身体になってきた証左であります。

飯田が入門したときの堀川師範は74歳でした。丁度今、飯田は75歳なので、やっとここまで来たかと思うと感慨もまたひとしおに覚えます。

無傳塾の基本理念のひとつに「いいものをながく」本物の時代21世紀を迎え、究極の合氣の技を目指し生涯修業を続けようと思います。これからは84~86歳になるのがとても楽しみです。名人達人の域になる年頃と聞くのでその年頃を目指して更なる精進をしようと思います。その年になると合氣之術はどのように進化しているだろうかと思うと今から胸がドキドキ、心がワクワクします。

浅田真央さんもプロスケーターとして真央ちゃんらしく輝いてくれることを願ってエールを送ります。

摩訶不思議!無傳ザ・合氣

2017年4月12日

いい氣 いい出会い いい仲間づくり

合氣護身術大東流無傳塾

塾長 最高師範 飯田宏雄

合氣とクモの糸

飯田宏雄

新羅三郎源義光を始祖とする大東流合気柔術(合気道の源流)の術史において女郎蜘蛛(クモ)が張引きたる網の上の数倍大なる獲物と戦う様をみる。

イ)雁字梱み
ロ)搦(カラミ)み取る手練の技(暗示を受ける)

合気の神髄(合氣が相手の身体に入ると硬直しふっついて離れない)を体得し合氣柔術の極意を極めた。

あれから1000有余年経った今、スパイバー(会社名)は人工クモ糸を開発した。
このクモの糸は鉄を超える強度とナイロンより高い伸縮性を持ち金属や石油製品に代わる新素材(合成繊維クモノス)になる力を秘める。

それがトヨタの高級車ブランド「レクサス」の座席にクモの巣が応用し開花したのであります。

大東流無傳塾は「無傳の合氣」としてアップされていますのでご覧下さい。

夢三昧
2016年10月6日
合氣護身術大東流無傳塾塾長 飯田宏雄

無傳塾の技〜21世紀は堀川幸道流の合氣護身術で〜

会津で生れ北海道で育った大東流合氣柔術(合気道の源流

堀川幸道師範(右)と若き日の飯田塾長

堀川幸道師範(右)と若き日の飯田塾長

「大東流合氣柔術は小柄な人でなければその奥義に達することが出来なかった。大兵肥満型は力に頼りすぎ、かえってその根本原理を崩し、害あって益なしとされていた。」

『会津剣道誌』中の『武道夜話』より

さらに大東流といえば柔術・関節技・当身技・固め技などの武田流では痛すぎるといわれ、特に女性が嫌うであろう。しかし植芝盛平が合氣道として柔の流れによって大衆に普及化した。

−植芝流−

大東流には柔術と合気柔術そして合氣の術とがあり、会津藩の殿中護身武芸御式内は合氣の術に属する。

当、無傳塾は、この武術に品性、品格、気品を備えた格式高い合氣護身術を志向していきたい。

「合氣の技」は力が要らないので老若男女年齢を問わず修行体験が出来る。したがって生涯体育として最適である。

相手につかまれた瞬間、赤子の手をつかむが如く<捻り><固め>の極めが可能である。ゆえに誰でもできるので、生涯健康維持に最適と思われる。

大衆化の第三段(波)として柔らかいが、真綿で締め付けられていく「柔の合氣」を志向していき、柔道で言うところの「柔よく剛を制す」空気投げのような柔らかい「柔の合氣」で具現化させて一般向けに広く普及を図っていきたい。(敬称略)

▼ English

Daito Ryu

Self Defense Techniques of the Muden Juku:

The Techniques.

“Even people of slight build can penetrate the secrets of Daito Ryu Aikijujutsu. This is because one who uses only muscular effort can be defeated by one who understands the principles of Kuzushi (balance breaking). In this way, it is possible for one to turn a potentially dangerous situation to one’s own advantage.”

(From: “Article on the sword arts of the Aizu Clan.” From “Tales of Bushido Told by Firelight.”)

To explain the above statement further, Daito Ryu consists of a unique collection of waza (techniques) including:

“Soft” techniques (techniques that require a minimal use of force), joint techniques, special strikes to vital points of the body (Atemi), “hard” techniques, and so forth.

The arts of Takeda Sokaku have had a long held reputation for being too “rough” and many people, especially women, disliked its practice. In particular, Morihei Ueshiba’s Aikido, as a “soft ” style, has gained a great many practitioners across the world.

Daito Ryu consists of Ju-Jutsu and also “Aikijujutsu”, which was practiced within the Aizu clan as a special type of self-defense that belonged to a group of techniques known as “O-Shiki-Uchi” (“Great teachings within the room”)

Muden Juku practices this type of Bujutsu. Training in Aikijujutsu develops a high level of self-defense ability and leads to a more refined spirit and upright character.

Because Aiki techniques do not require great physical effort to execute, men and women can enjoy its practice. It is a suitable physical practice for the very young and old.

This is possible because even the most subtle twist of a child’s hand or sudden application of a technique can overcome an attacker if one knows how and when to apply it. Because of this, Daito Ryu can be considered one of the most suitable arts for all ages and types of people.

By the time they each the level of third Dan, most practitioners are able to attain a softness and smoothness like that of silk when performing techniques. The principle in Judo that “softness overcomes hardness” reflects this level of attainment. This quality of “soft” Aiki is also good for a healthy, relaxed body.
People who train to this level can spread this “soft Aiki” far and wide.

無傳塾のバッチの制定

無傳塾のバッジ日いづる国の武術、大東流は日本国の伝統武術武芸であることの誇りをもって、世界の人たちと手をつなごう。
世界でたったひとつの小さくてもキラリと光る技術的にも世界最高を目指し、組織でも世界一頼れる無傳塾を目指す。
窓(障子)を開けよ外は広い、いつも真赤に燃える太陽の如く情熱、挑戦を絶やすことなく海外にも広く広めていきたい思いを込めて「AIKI」を世界語に!との気持を新たに心に刻み15周年を記念して制作しました。

2015年1月1日

MyStars通信に掲載されました

MyStars通信no.40MyStars通信 No.40 December 2014に星の名前「Daito-ryu muden no aiki」が掲載されました。
会津で生れ北海道で育った大東流の合氣は北海道から東京に伝播し更にそこから世界へと流布されました。
訪日外国人が1000万人を超え東京五輪パラリンピックが開かれる2020年までに更に2000万人を目指そうとしております。
この機会を外国の方に日本を正しく知って貰うビッグチャンスとして捉えたいものです。
日本人の「礼儀正しさ」というあの道徳を提唱した新渡戸稲造翁(5000円札の肖像にもなった人物)著の「武士道」は日本の偉大なる無形文化の一つであります。
それは日本人の精神の原点が武術によって醸成されてきたものなのです。
攻撃されたとしても相手を傷つけさせないで捕り抑える術を内包している世界に冠たる武術である護身術、これが日本武術の神髄であります。
合気道(AIKIDO)は今や第二の柔道(JUDO)といっても過言ではなく、AIKIDOとして世界に通じる固有名詞となり世界に認知されていますが、本家筋の大東流合気柔術は残念乍らまだマイナーに属しております。
帯刀を許されないお城の中にあっての護身術として発展してきた経緯があります。
お姫さまも容易くできます。
健康にストレス解消に、生涯体育として最適なツールです。またグローバルな時代の今、国際交流のツールとして是非、大東流の合氣をお奨めします。

つなぐ

2014.12
大東流無傳塾
飯田

かた(型)稽古について考える

かた(型)による技法の伝承は日本国特有の文化伝承のあり方であり、武道だけではなく茶道華道能楽歌舞伎などの芸道において文化のかたちを変えずに純粋に伝えるということに対しては有効に機能してきたといえるでしょう。
けれども、後世の者が創出者の意図を忠実に思い量り、その技を再現するための懸命の努力と工夫を怠ってしまえば、技は形(かたち)ばかりのものに形骸化してしまう恐れもあります。古来わざが鋳型(いがた)に泥(なず)むことを戒めております。
ここでかた(型)稽古について考えてみます。
当時中西道場では竹刀稽古が盛んに行われていました。白井享義謙(しらいとおるよしかね)はこの竹刀稽古そのものは否定しないまでも、小手先の技や体力まかせの稽古方式に疑問を抱き、同門の先輩であり一刀流組太刀(形)の名手といわれた寺田五郎右衛門宗有(てらだごろううえもんむねあり)に師事しました。
竹刀派(実践派)は木刀派(形稽古派)の白井を潮笑の眼で見ておりました。
竹刀剣術だけでは武術たる実践性は身につかないので古伝の真意を伝えている剣術家に師事して、形剣術と竹刀剣術との併習が最も望ましい姿だと警鐘を鳴らしています。
ある日竹刀派は白井に試合を申込みました。白井は打ち込む箇所を予め指定して確実に指定した所を攻めて仕止めました。そ〜れ小手を打つぞ、次は面だそして胴だと言ってことごとく予告通りの攻めをして圧勝しました。
柔道の父嘉納治五郎先生は高弟に対し古流に学べとよく口にしておりました。
大東流無傳塾は型稽古が実践型稽古よりすぐれている稽古法であると断言しているわけではありません。
型稽古で身体の使い方の深堀りをして質の向上に繋げていくのがよいと思う。その質をキープするために稽古は真剣にやりなさい。
つかみにいくときは剣術で言うところの相打ちの気持で本気でつかむようにしなさい。
本気で掛かってこないときは合気が掛からないし又反撃しなくても済むことなのです。
あるとき某門弟がいみじくも告白してくれました。
崩されたときに先生の腕にぶらさがっていたことがありましたと。否この受では駄目だと思い改心して真剣に取りにいって反撃を試みようとしましたが手足が硬直していて反撃が出来なかったことを告白してくれました。
取と受の両者が本気で対峙してはじめて質の高いかた(型)稽古が成立するのであります。
大東流無傳塾の稽古は形で投げ形で投げられろ!
真の技は必然的に真の受けの形になるものなのです。まさしく感覚の武術であります。投げた人は投げたときの感覚をそして投げられた人はまた投げられたときの感覚をDNAに擦り込むようにして下さい。と指導しています。よく自分の身体に聞け、自分の身体と対話をしながら稽古をするように言っております。
堀川幸道先生は日本舞踊にも秀でた方で、あの踊りの所作のように技を繰り出しておられた無傳塾の飯田宏雄はいつも堀川幸道先生の日舞の如く日舞の如くと呪文を唱えながらイメージを膨らませながら稽古をしております。
その技が合氣絞め座取り三人捕りであります。
無傳塾の流儀である「力を出さない力を伝えない何もしない」に結実してきました。
これは形稽古を墨守してきた証しであります。
これからも堀川幸道先生の日舞の如く(所作)の念仏を唱えながら精進していく所存です。
ここ試される大地北海道、札幌から無傳塾の合氣を世界に発信していきます。
終りに無傳塾で大事にしている宮本武蔵の言葉を記して結びとします。
「一歩づつ運ぶなり一歩づつ進むなりそれを30年間続けなさい決して一気にやってはいけない」

稽古三昧

2014年12月吉日
合氣護身術大東流無傳塾
最高師範
塾長     飯田宏雄

マイスター物語

会津藩の御留流である大東流合氣柔術は中興の祖武田惣角源正義が1910年、ここ試される大地、北海道に渡ってきて根付き育ちました。
そして東京に伝播し更にそこから世界へと流布された。
合気道の方はAikidoと英語名で固有名詞になり世界に認知されているが、本家筋の大東流合気柔術は残念乍らまだマイナーに属する。
これは北海道の無形文化遺産に値するものと自負しているので何とか普及し伝承していきたいものと強い想いがありました。
1995年1月7日の阪神淡路大震災、3月20日はオーム真理教による地下鉄サリン事件、そしてもうひとつの3月20日は覇気を失せる前に少し早めにリタイヤしてこの大東流合気柔術への情熱を発露すべく一歩踏み出しました。
その時の想い、決意表明として「大東流不滅の合氣 Daitoryu-Humetu no Aiki」の星を「巨人の星」を持つ星飛雄馬に準えて登録(1995年9月4日)しました。
そして今回は当無傳塾の技術目標としている「力を出さない 力を伝えない 何もしない」の3つの「ない」を内包している技を内の流儀とする「座取合氣絞三人捕」の具現化ができたことを記念して「大東流無傳の合氣Daitoryu-muden no Aiki」と命名し登録(2014年6月5日)させて頂きました。
おれの師匠である永世名人位免許皆傳師範 堀川幸道翁が米寿の祝いの御席で演武されたこの技を再現できたことを記念として心に深く刻み将来への励みとしたい想いがありました。
これから「もっといい合氣をつくろう」をモットに日々精進していきます。
                                         感謝

2014年6月5日
合氣護身術大東流無傳塾
塾長 最高師範  飯田宏雄 (72才)

無傅塾命名の由来

 大東流合気柔術というのは
「斬らない、斬られない、殴らない、殴られない、蹴らない、蹴られない」
というのが本旨である、と恩師堀川幸道師範が説いています。
また柔術は痛みを与え改心、反省させ、合気で以って苦しめ戒めるという。
これらの精神の因で護身術を標榜し且、当塾の強みである「合氣」を冠して「合氣護身術大東流」とし、そうして「無傅」とは技術探求目標の尺度にした、

「力を出さない、力を伝えない、何もしない」

の3つの「ない」を内包している技を内の流儀とする。
終りに「塾」とは近代日本国をつくる原動力となった人材を輩出した松下村塾(吉田松陰先生)、適塾(緒方洪庵先生)、当塾も斯くありたいと念じて塾を頂き、「合氣護身術大東流無傅塾」と命名しました。

無傳塾最高師範 飯田宏雄

基本理念

名称
本塾は、合氣護身術大東流無傳塾(以下「無傳塾」という)と称する。
目的
無傳塾は、大東流合氣柔術の技法と術理を探求し、塾生が心身の調和と技術の向上を図る切磋琢磨の場とすること、及び指導法の研究により武道の振興を図ることを目的とする。
義務
塾生は、日本武道協議会制定の武道憲章を尊重し、且つ遵守すること。
(1)無傳塾の基本理念
 「いい氣、いい出会い、いい人づくり」
よく稽古して心と技を磨き、いい合氣を創り出し、いい人との出会いを大切にし、世界の人たちと手をつなごう。
 「いいものをながく」
本物の時代、21世紀を迎え、究極の合氣の技を目指し生涯修行を続けよう。
 「この夢をかたちに」
そして、楽しい仲間づくりの輪を広げよう。
(2)「MADE IN 無傳塾」の確立
世界的な合氣ブランドをつくります。
無傳塾から合氣を発信します。
妥協することなく頂点を極めていく姿勢。
これを塾風にします。
(3)無傳塾のルール
  1. 段位の維持向上に弛みはなし
  2. オープンでいこうクローズはなし
  3. 和顔に勝る技はなし
遵守事項
  1. 師範から資格を許されるまで絶対に他人に教えざること。
  2. 正当防衛上やむを得ざる場合のほか決して濫用せざること。