マイスター物語

会津藩の御留流である大東流合氣柔術は中興の祖武田惣角源正義が1910年、ここ試される大地、北海道に渡ってきて根付き育ちました。
そして東京に伝播し更にそこから世界へと流布された。
合気道の方はAikidoと英語名で固有名詞になり世界に認知されているが、本家筋の大東流合気柔術は残念乍らまだマイナーに属する。
これは北海道の無形文化遺産に値するものと自負しているので何とか普及し伝承していきたいものと強い想いがありました。
1995年1月7日の阪神淡路大震災、3月20日はオーム真理教による地下鉄サリン事件、そしてもうひとつの3月20日は覇気を失せる前に少し早めにリタイヤしてこの大東流合気柔術への情熱を発露すべく一歩踏み出しました。
その時の想い、決意表明として「大東流不滅の合氣 Daitoryu-Humetu no Aiki」の星を「巨人の星」を持つ星飛雄馬に準えて登録(1995年9月4日)しました。
そして今回は当無傳塾の技術目標としている「力を出さない 力を伝えない 何もしない」の3つの「ない」を内包している技を内の流儀とする「座取合氣絞三人捕」の具現化ができたことを記念して「大東流無傳の合氣Daitoryu-muden no Aiki」と命名し登録(2014年6月5日)させて頂きました。
おれの師匠である永世名人位免許皆傳師範 堀川幸道翁が米寿の祝いの御席で演武されたこの技を再現できたことを記念として心に深く刻み将来への励みとしたい想いがありました。
これから「もっといい合氣をつくろう」をモットに日々精進していきます。
                                         感謝

2014年6月5日
合氣護身術大東流無傳塾
塾長 最高師範  飯田宏雄 (72才)