大和田善正

私が稽古させていただいている無傳塾は、飯田宏雄塾長が2001年に開塾されて以来札幌を拠点に大東流の稽古を通して大東流の普及活動に努めております。

私は大東流を始める前、学生の時分に縁があり静岡県で合気会に入門をさせていただき、その技や精神性に強く惹かれて武術に興味を持ちました。その後札幌に戻りご縁があって飯田塾長に大東流を指導いただく機会を得ることができました。

心身を鍛えたいとの思いから武術を稽古し始めて17年たちますが、塾長のご指導方法のおかげで毎回の稽古に新たな発見があり、厳しいながらも楽しく通わせていただいております。集まる塾生の方々も楽しんで稽古をされているので、道場自体が自然と楽しい雰囲気になります。このことが現在まで私が稽古を続けてこられた一番の理由だと思っており、飯田塾長には感謝しております。

我々の稽古している大東流ではその技術体系を柔術や合気柔術や合気之術というように称する事があります。私は、柔術、合気柔術、合気之術のそれぞれが素晴らしいものであり、そのすべてが一つの流派に内包されていることに驚きとともに素晴らしさを感じており、まさに「洗練」という言葉がふさわしい流儀だと思います。しかし、このような技術を習得し流儀を体現できる体に変わるには、大方、10年単位の稽古時間が必要だと感じております。そしてまた私達の稽古は自分だけでは成立しませんので稽古していただく相方が必要です。

私は、この素晴らしい流儀を将来の塾生に継いでいけるような無傳塾であってほしいと願っています。その為に、無傳塾の塾生が永く稽古を続けていける場であるよう塾長のもと塾生達と力を合わせて稽古に励みたいと思います。

無傳塾 大和田善正