第17回大東流無傳塾友好演武大会の報告
日時 2017年11月12日(日) 13:00~15:00
場所 札幌市西区体育館格技室
札幌市西区発寒5条8丁目9-1
取の両脇横から受の左右二人が諸手にて掴んだ時の技です。
これは無傳の合氣による崩しで投げています。力が要らないから取の体勢は前屈しないで真っ直ぐ立っていられるのです。
第17回大東流無傳塾友好演武大会 挨拶文
本日は「第17回大東流無傳塾友好演武大会」にご参集いただき誠にありがとうございます。
遠いところの函館からは護身合気道・国井道場の国井周明先生ご一門の皆さん、帯広からは神刀流北海道本部の工藤正桂(くどうしょうけい)先生ご一門の皆さん、ご当地札幌からは道央合氣会の熊谷優範先生ご一門の皆さん、地球の裏から、とても遠い遠いブラジルから塩見先生をお迎えしての友好演武大会となります。
心から歓迎いたしますと共に厚く御礼を申し上げます。
一度は出てみたい、胸がドキドキ、心がワクワクする「憧れの大会」に育てて頂きたく回を重ねて参りました。今年で17回目を数えることになります。また黒子となり、こうして大会を支えてくれる塾生の皆さんにも深く感謝申し上げます。
さて、来る2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。つい先日の10月28日がオリンピック開催まであと1000日となりカウントダウンが始まりました。私たちはこのオリンピックを絶好の契機ととらえ、これを錦の旗印にして日本の文化のひとつである世界に冠たる誇りある武術武道を通して世界とつながりたい。そうして友好の絆を強め、その輪(和)を広げていきたいと念じております。
2020年に向けて、この演武大会を少しでも大きくしていきたい、夢の大舞台に仕立てたいとの思いもあって、この9月にアメリカでセミナーを開いて参りました。2020年にはアメリカの皆さんに日本へ来て下さいと呼び掛けて参りました。来年はアイルランドとアメリカに出向いて呼び掛けてくる予定になっています。
アメリカセミナーを終えた先頃に、名も知らない方から突然一通のメールが私のところに届きました。その内容は、原田信蔵の資料がないだろうかという問い合わせのメールでした。原田信蔵はアメリカのルーズベルト大統領に大東流合気柔術を教授した方です。大東流合気柔術の中興の祖である武田惣角源正義翁はアメリカのルーズベルト大統領から教授の要請を受け、代理として原田信蔵を差し向けたのであります。また、武田惣角翁はこの試される大地・北海道に1910年(明治43年)に渡って来て北海道に永住を決意し、昭和9年には岡田啓介総理大臣に北海道から出向きご教授されております。これらのことは北海道人として素晴らしいもの、誇らしきものではないでしょうか?
来年の2018年は松浦武四郎が「北海道」と命名されてから150年の節目にあたり、各地で記念事業の実施が予定されています。そこで当友好演武大会を2018年10月27日(土)と定め、みんなでつくる北海道150年事業の参画・協力事業の一環として参加のエントリーを済ませているところであります。
終わりに、将来武道とスポーツによって日本文化を世界とつなげ、友好の絆を強め、その輪(和)を広げていきたいと念じ、私の挨拶にかえたいと思います。
それでは、「明るく、楽しく、元気よく」演武大会の幕明けといたします。
本日は誠にありがとうございました。
2017年11月12日
合氣護身術大東流無傳塾
最高師範 塾長 飯 田 宏 雄