アメリカ ニュージャージー セミナー開催
アメリカ合衆国ニュージャージー州で大東流無傳塾のN.J.支部長のReinald Gacita氏が道場を開設しましたのでそれを記念してセミナーを開催します。
ご参加ください。
大東流無傳塾アイルランド支部長のOisin Bourke氏が馳せ参じてくれます。
大東流無傳塾
塾長・師範 飯田宏雄
大東流無傳塾
塾長・師範 飯田宏雄
国民のみんなから惜しまれて引退した浅田真央さん(‘17.4.12現役引退記者会見)浅田(以下敬称略)はフィギュアスケートを日本の人気スポーツに押し上げるスターとなりました。
浅田は、好きなスポーツ選手ランキング2016年 女性で1位(錦織圭、羽生結弦に次ぎ3位)CM好感度ランキング2016年女性アスリートで1位を獲得しています。
バンクーバー五輪 金メダルの金妍児(キム・ヨナ韓国)はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ3A)の練習を断念し、連続ジャンプの美しさ、スケーティングのスピードを追及しました。そして見栄えのする賢いプログラム(多くの選手がルールを研究し、得点を稼げるプログラム)を滑りました。しかし、浅田はルールに寄り添うよりも、理想を求めた「3Aこそ自分」という姿勢はついに変わることはありませんでした。浅田は信念があり、自分のスタイルを確立したからこそ世界にインパクトを与えることができたのです。今では、浅田が追い求めた3Aが標準となる時代はそこまで迫っています。
大東流無傳塾には、五輪というオリンピックのような舞台はありません。そのため、自ら築き上げていかなければなりません。胸がドキドキ、心がワクワクする夢の舞台づくりをやり続けています。第17回友好演武大会がそれに当たります。今年は11月12日に開催されます。
大東流無傳塾の飯田宏雄は永世名人位堀川幸道師範に入門して2018年で早50年を迎えようとしています。入門当初は堀川師範の術がとても不思議にしか見えませんでした。術を掛けられた者は、身体がピーンと硬直するし、投げられた人と人同士がふっついて離れないし、且つとても苦がる様子を目の当たりにし、とても不思議な光景でありました。従来の見方であれば、力を出し投げつけて、人と人を引っ張ってきてふっつけるとか、重ね合わせるとかになるはずのものが、何もしないのに自然とそのような状態になるのはとても神秘的に映ったものでした。
武術・武道はどうしても強さを求めがちになるものです。堀川師範の術はお茶を点てる所作かあるいは日本舞踊の舞の如くの動きであります。それは力を出さないとても柔らかくてしなやかな所作(動き)でありました。飯田宏雄は念仏を唱える如くに堀川幸道師範の所作の如く所作の如くのイメージを追うばかりでした。この様な気持ちで日々稽古しています。
その結実が2014年3月22日に撮影された「座取合氣絞三人捕」です。無傳の心であり「力を出さない(力がぶつからない)、力を伝えない、何もしない。」これを「無傳の合氣」と命名しました。これは合氣体の身体になってきた証左であります。
飯田が入門したときの堀川師範は74歳でした。丁度今、飯田は75歳なので、やっとここまで来たかと思うと感慨もまたひとしおに覚えます。
無傳塾の基本理念のひとつに「いいものをながく」本物の時代21世紀を迎え、究極の合氣の技を目指し生涯修業を続けようと思います。これからは84~86歳になるのがとても楽しみです。名人達人の域になる年頃と聞くのでその年頃を目指して更なる精進をしようと思います。その年になると合氣之術はどのように進化しているだろうかと思うと今から胸がドキドキ、心がワクワクします。
浅田真央さんもプロスケーターとして真央ちゃんらしく輝いてくれることを願ってエールを送ります。
摩訶不思議!無傳ザ・合氣
2017年4月12日
いい氣 いい出会い いい仲間づくり
合氣護身術大東流無傳塾
塾長 最高師範 飯田宏雄
Good energy Good encounters Good relationships
Daito-ryu muden no Aikiを掛ければ、簡単に投げることができます。
術とは、あらどうしたの!自分は何もしないのに。これが本物なのです。
Simple is the best. 難しいを簡単にできます。
いいものだから長く続けたい!!
胸捕(Munadori)身震いをするだけで投げることができます。無傳の合氣(Muden no Aiki)で崩しているから、力を使わないで投げることができます。これを「Smart Aiki」と呼んでいます。
後技:後から両肩を掴んだ時の技です。
触れたか触れない内に投げられます。それは無傳の合氣による崩しです。力が要らないから取の体勢は前屈しないで真っ直ぐに立っていられるのです。これが大東流の合氣、無傳の触れ即合氣になります。
2020年の東京五輪の競技に「空手道」が採用されることになった。組手の競技と形の競技と共に採用されたことは空手にとってもその特色を改めて世界にアピールできる好機と捉える一方、それが競技としての発展に拍車がかかることで空手の本質とも言えるものを完全に失ってしまう契機ともなりかねない懸念もある。
古流空手の型を研究し、実戦的な技を学ぶ「空手道今野塾」を主宰し、又作家でもある今野 敏先生が云うには、今の形を100年練習したとしてもそこに達人は生まれない。昔の沖縄でやられていた形は達人を生むためのシステムなのだ。形は人に見せるものではなかった。大切なことは「形を練習する」のではなく「形で練習する」ということである。無傳塾では形とは「合気を実らせるもの」に尽きる。(合気体づくり)
空手「唐手」「手」は文献、書物を遺さなかった代わりに、それらを「形」の中に伝えてきたという。昔の優秀な弟子には、先生が口伝とともに変手(ヒンディ=いわゆる分解組手)を教えることで伝統を守っていたのだ。
無傳塾では一子相伝ではなく多子相伝と映像とで遺します。無傳塾は形を墨守します。
稽古三昧が、本来の姿
「合気」の概念には様々な解釈があるが、本当の意味で合気を理解している者は少ないのではないだろうか。
武術における攻防の基本は、相手と同調し(相手の中に入り)相手の力をとる「崩し」の技法である。柔術であれば、力によって相手の関節や重心を攻めるが、合気は、筋力ではなく、理の中にある心身において発現される力によって相手の中心そのものを攻めて、相手を自分とつなげてしまうことである。相手の体が自分の体と一体化し、相手の体が自分の体の一部となっているので、相手を簡単に処することができるのである。但し、この合気の技法が成立するための前提条件がある。それは相手が本当の攻撃をしようとする意識の発動があったとき、また本当の攻撃をしようとした身体に対し「合気の崩し」が成立するのである。私は入門当初これを理解することができなかった。自分では本気で攻撃し、本気で掴みにいったりするのだが、明確に崩されるという感覚が得られなかった。合気なんていうのはまやかしではないかと当初疑ったこともあった。しかし、1回1回の稽古を大事に、自分自身に問題があるのではと自分と向き合う日々が続き、ひたすら稽古を積み重ねてきたある時、ふっと猛烈に合気が自分の体の中に入り、自身の力はとられ、つま先立ちにされ、何もわからず真下へ叩きつけられ、そのあとも意図せず先生の体の近くへ体がふっつき、体が硬直し、エビぞりになって固められてしまったのである。この時、如何に自分が本気で攻撃しようとし、頭では理解し、実践しているつもりでも、心身がそうなっていないことに気づいていなかったのだ。
武田惣角翁は相手をおこらせることにより、一時的に自然に相手の本気を誘発させ、合気の技をかけたという。その理屈がわかる気がする。あの時の自身の感覚は今でも忘れない。今までの攻撃は手先のみ。また無意識に技の予測をしており、当てる部分・攻撃する部分のみに集中され居ついて固まっていた。しかし、合気で崩されたとき、自分の体感覚は攻撃していく時にみぞおちは楽で、正中線の感覚も消えず、体全体がまとまって、足裏まで気持ちが下りていた。また、自分の攻撃が最初から最後までひたすらひたすらという感覚で、余計な思考が介在しないで集中しており、その状態で先生の中心へ入っていく感覚で向かっていったときに合気が入ってきたのだ。
ある部分だけおさえつけようとか、ここを攻撃しようと頭で考えながら本気でやったとしても、それでは自身の心身が理から離れてしまっており、その状態でいくら攻撃を強くし、大きくしたとしても、それは隙だらけであり、自分が居ついていることに気づきにくい。よく、ためしに合気をかけてくれと、腕をつかんでやってみろというが、中心線は折れ、部分だけ押さえつけ、探ろうと待ち構え、体が硬直し、技を予測し、その場で固まっているような相手にいくら、合気をかけようとしてもかかるわけがないし、かける必要もないのである。崩しの技法が変わってくるのだ。そんな相手には簡単に当身も入る。本気になっているつもりの本人は自分が合気の世界(本当の攻防・本当のやりとりの世界)の土俵にすら上がれていないことに気づいていないのである。
今までの自分が経験したことのない感覚を知ることであるため、理解できないままでよいし、うまくできないままでよい。ただ、一つ一つの受けをしっかりとって、一瞬一瞬を大事に、自分と向き合い、徹底的に稽古を継続することが、「本当の攻撃とは何か?合気とは何か?」を知ることができる唯一の近道なのである。
2016年10月29日
南 出 憲 宏
塾長のコメント
大東流無傳の合氣はこのような稽古の中から生まれます。
取と受の双方が共に質を高める稽古を仕合うことが最も重要なことであります。
無傳塾の稽古スタイルは輪番掛け合い方式でやっております。初心者の素直さと上級者の上手(うま)さとが融合
したものになります。
こうして無傳塾の技は標準化を図っております。
これが無傳塾の強みのひとつになっております。
大東流無傳塾 塾長 最高師範 飯 田 宏 雄